初めての美容室で、美容師さんから「前はどちらの美容室で髪をされていたんですか?」と聞かれること、多いですよね。美容室を変えるのは、前の美容室にあまり満足できなかったから、ということも多いと思います。でも、その理由を話すのはおっくうだったり、文句を言っているみたいに聞こえてしまいそうだったりして、「いや、特になかったです」と言葉をにごしてしまう方もいらっしゃいます。ですが、せっかくご来店いただいて、初めてお会いするお客様です。僕たちとしても、嫌な思いはさせたくありません。なので、前の美容室で嫌だったことも、きちんと話していただけたらうれしいです。
前のサロンの話は、悪口にはなりません
僕が前の美容室のことをいろいろお伺いするのは、その美容師さんや美容室が悪かった、という話を聞きたいからではありません。
知りたいのは、今何に悩んでいるのか。そして、今までの髪にどんな経歴があるのか、どんなことをされてきたのか、です。
そこをしっかりお伺いしてからでないと、お客様のご要望にきちんとお応えするのが難しくなってしまいます。なので、前の美容室でどんなことをされてきたのかを、教えていただきたいんです。
いちばん確認したいのは、ここ1〜2年のこと
いちばん確認したいのは、ここ最近の1〜2年のことです。
この1〜2年のあいだに、縮毛矯正をどのくらいかけたか。どのくらいのペースでかけていたか。最後にかけたのはいつか。
その間にカラーをしたことがあるか、ブリーチをしたことがあるか。「ブリーチをしたけど、今は黒染めして黒いです」ということもあると思います。
そういうことを教えていただけると、これから髪をきれいにしていくためのアプローチや計画を立てることができます。
覚えていないことがあっても、全然大丈夫です。覚えている範囲でお話しいただけたらと思います。
おうちで染めたことも、教えてください
お客様が意外と言いにくいのが、市販のカラーで染めているときのことです。
美容室でカラーをすると、どうしても1時間半〜2時間くらいかかってしまいます。時間がなかなか取れなかったり、予算の問題だったり、そもそも美容室に行くのがおっくうだったり。自分で染めれば時間もお金もかからないし楽、という方も一定数いらっしゃいます。
ただ、セルフカラーをしたことを言わないまま縮毛矯正をすると、髪に余計な負担がかかって、傷んでしまう原因にもなります。
怒ったりは全然しないので、その辺りも正直に教えていただけたらと思います。
過去に失敗してしまった話が、実はすごく役に立ちます
これから髪をきれいにしていくうえで、過去に失敗してしまった話が、実はすごく役に立つことが多いんです。
たとえば、こんなお話です。
「前に縮毛矯正をかけたけど、くせが伸びなかったんです」
「縮毛矯正をしたら、毛先がジリジリになってしまって、どうすることもできなくて」
「まっすぐにしたくて美容室に行ったのに、全然まっすぐにならなかった。勇気を出して担当の方に話したけど、うまく対応してもらえなくて。かけ直してもらっても、やっぱりくせが伸びなかったんです」
こういうお話をお伺いしてから、実際に髪を触ったり、目で見て確認したりすると、それが起きてしまった原因を探ることができます。
原因がわかれば、「この方の髪なら、このお薬がいいですよ」「こういうアプローチをしてあげると、きれいになりますよ」「これからこういうプランで進めると、きれいな状態を保てますよ」とお話しできます。
なので、覚えている範囲でいいので、失敗してしまった話を共有していただけると助かります。
思い出せなくても、任せてください
過去のことをほとんど忘れてしまっていたり、どの施術をいつしたのか覚えていなかったりする方もいらっしゃいます。
それでも大丈夫です。僕たちプロは、髪を触ったり目で確認したりすれば、ある程度わかることもあります。
なので、覚えていないことは、正直に「覚えていないです」と言っていただけたらと思います。
「なんでわかるんですか?」と言われたお客様の話
初めてご来店されたお客様に、カウンセリングで「前回の施術は、だいたい3〜4か月前くらいですかね」とお伝えしたら、「なんでわかるんですか?」と驚かれたことがありました。
髪は、1か月に1.3〜1.5cmくらい伸びると言われています。ちなみに、男性より女性のほうが伸びるのが早いんです。これは女性ホルモンによるものです。
なので縮毛矯正の場合、根元から伸びてきた部分を見ると、前回からどのくらいたっているかがだいたいわかります。根元が5〜6cmくらい伸びていたら、前回から3〜4か月くらいかな、と判断できるんです。
こんなふうに、お客様が言わなくても、パッと見てわかることもあります。でも、今までの失敗談や、「ブリーチのあとに黒染めしている」ということは、お話を聞かないとなかなかわかりません。なので、過去のお話をお伺いすることも結構あります。
そのうえで、お客様が覚えていなかったり、まだ話していなかったりすることを、「こういうことがあったんじゃないですか?」とお伝えすると、びっくりされる方が多いですね。
最後に
今までの美容室のこと、今までの美容室でされて嫌だったこと、失敗してしまったこと。勇気を持って、しっかり伝えてください。
そうしていただくことで、僕たちもプロの美容師として、これからどうお話ししていけばいいか、今日ご来店いただいたお悩みを解決するには何をしてあげたらいいか、というメニューのご提案ができます。
前の美容師さんや美容室の悪口には決してつながらないので、安心して、正直に伝えていただければと思います。
どうしても伝えるのが苦手、という方もいらっしゃると思います。その場合は、ご来店の前にLINEやInstagramのDMで、メッセージで送っていただいても大丈夫です。僕もそれを読んで「こういうことがあったんだな」と理解したうえで、カウンセリングさせていただきます。安心して伝えてくださいね。
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