「夏に傷んだ毛先、トリートメントで治りますか?」と、この時期よく聞かれます。残念ながら、一度傷んでしまった毛先は元には戻りません。なので僕は、10月になったら髪の「メンテナンスカット」をおすすめしています。
傷んだ毛先は、元には戻りません
髪は、お肌と違って自分で修復する力を持っていません。夏の紫外線や汗、冷房の乾燥で傷んでしまったところは、トリートメントで手ざわりを整えることはできても、元の髪の状態に戻るわけではないんです。
こういうお話をすると、少しショックを受けられるかもしれません。
ただ、髪の毛はちゃんと健康な状態で伸びてきてくれます。傷んでしまった毛先を少しずつ整えていけば、髪はきれいになっていきます。
まずは毛先を1cmだけ切ってあげる
この時期、僕がいちばんおすすめしているのは、毛先のカットです。
毛先には、どうしてもダメージが集中してしまいます。そのぶん引っかかりやすく、枝毛の原因にもなりやすい部分です。
髪を伸ばしている途中でも、毛先を1〜1.5cm切るだけで、手ざわりや指通りが結構よくなります。夏のダメージが気になっている方は、まずはそれだけでも、髪がさらっと扱いやすくなると思います。
お風呂上がりは、なるべく早く乾かしてあげる
せっかく美容室で毛先を切って、手ざわりや指通りがよくなっても、毎日の扱い方で髪の状態は大きく変わってしまいます。
お風呂から出たら、タオルでやさしく拭いてあげて、洗い流さないトリートメントやオイルをつけてから、ドライヤーでしっかり乾かしてあげてください。乾かすときは、根元から毛先に向かって。
夏のあいだは、ドライヤーがおっくうになって「自然乾燥でいいや」となっていた方もいると思います。ただ、髪は濡れているときがいちばん傷みやすい状態です。そのまま寝てしまうと、枕にこすれて、もっと傷んでしまう原因になります。
なので、お風呂から出たら、なるべく早くしっかり乾かしてあげる。これも、髪を傷めないための大事なメンテナンスのひとつです。
冬の前にケアしておくと、楽になります
なぜ秋のケアが大事なのかというと、このあと冬が来るからです。
冬は、空気がすごく乾燥します。乾燥すると、髪がパサつきやすくなったり、広がりやすくなったり。静電気でまとまりにくくなって、それがダメージの原因になることもあります。
髪を伸ばしていきたい方や、ふだんからしっかりケアされている方にとって、乾燥は大敵です。
なので、冬が来る前の今のタイミングで、しっかりケアしてあげる。それが美髪への第一歩になると思います。
それでも切りたくない方へ
今一生懸命伸ばしている方や、「やっとこの長さになった」という方は、どうしても切りたくないですよね。
その場合は、洗い流さないトリートメントをしっかりつけてあげたり、お風呂で使うトリートメントを少しいいものに変えたりするだけでも、切らずに済む場合が多いです。
美容室のトリートメントでしっかりケアしているから、おうちではそこまでしなくていいかな、と思われる方もいるかもしれません。でもやっぱり、髪の状態は毎日の積み重ねの結果です。ホームケアで使うものを少しいいものに変えてあげることが、髪がきれいになることにつながります。
「バッサリ切ろうか迷っていて」というお客様の話
カウンセリングのときに、「髪を切ろうかどうか迷っていて」と相談されたことがあります。
いろいろお話を聞いてみると、切りたいのが目的ではなくて、毛先が引っかかる、枝毛が目立ってきた、まとまらない。それならもうこの際バッサリ切っちゃおうか、と悩まれていたんです。
髪の状態を見させていただいて、「毛先を1.5〜2cmほど切るだけでも、手ざわりやまとまりがかなりよくなると思いますよ」とご提案しました。
実際に2cmほどカットすると、髪がすごくきれいにまとまって。触って確かめていただいたら、すごく感動して帰っていかれました。
最初の「バッサリ切りたい」という言葉だけで切っていたら、ここまで満足していただけなかったかもしれません。そこに気づいてご提案できたのが、僕もすごくうれしかったです。
最後に
夏のあいだに受けたダメージは、秋から冬にかけてどんどん進んでいってしまいます。空気が乾燥する前の今の時期に、トリートメントや毛先のメンテナンスカットをしておくと、冬への準備になります。
ぜひ一度ご来店いただいて、髪の状態を見せてください。一番いい方法をご提案して、一緒に考えていけたらと思います。
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