「私に似ちゃって、この子も広がるんです」。お子さんの髪の話になると、こう言われる方がいます。ご自分がくせ毛で苦労してこられた方ほど、その言い方に申し訳なさがにじんでいます。今日は、くせ毛と遺伝の話をします。
遺伝しやすい、とは言われています
くせ毛は遺伝しやすいと言われています。ご両親のどちらかがくせ毛だと、お子さんにも出やすい傾向があります。
髪の太さや毛穴の形、生えてくる角度。こういったものが、体つきや顔立ちと同じように似るということです。
ただ、同じくせになるとは限りません
ここが大事なところです。
お母様がうねるタイプでも、お子さんは広がるタイプだったり、その逆だったり。同じ家族でも、まったく違うくせが出ることはよくあります。
実際に僕も、親子で担当させていただくことがありますが、同じ薬でうまくいくことのほうが少ないくらいです。髪はひとりひとり違います。
思春期で変わることもあります
小さいころは真っすぐだったのに、中学生くらいからうねり出した。この話も、めずらしくありません。
逆に、子どものころ強かったくせが、大人になって落ち着いたという方もいらっしゃいます。
髪質は一生同じではありません。今の状態がずっと続くわけではない、ということは知っておいていただければと思います。
お子さんの縮毛矯正について
「うちの子にもかけたほうがいいですか」と聞かれることがあります。
僕は、本人が気にし出してからで十分だと思っています。親御さんが気になっていても、お子さん自身が困っていないなら、急ぐ必要はありません。
もしかけるとしても、まずはご相談ください。髪の状態を見て、その子に合った方法をお伝えします。使う薬も、大人の方と同じにはしません。
「私のせいで」と思わなくていいと思います
これが今日いちばんお伝えしたかったことです。
ご自分がくせ毛で嫌な思いをしてこられた方ほど、お子さんに同じ思いをさせてしまうと感じられるようです。その気持ちは、話していてよく伝わってきます。
でも、くせ毛は困りごとであって、悪いものではありません。今はきれいに伸ばす方法もありますし、生かす方法もあります。
それに、お母様がご自分の髪ときちんと向き合ってこられたからこそ、お子さんに「こうすればいいよ」と言ってあげられるのだと思います。
あるお客様の話
何年か通ってくださっている方が、中学生の娘さんを連れて来られたことがあります。
娘さんは最初、ずっとうつむいていました。ですが施術のあと、鏡を見て少し笑ってくれました。
お母様が「私も中学のとき、こうしてほしかった」とおっしゃったのが、今でも印象に残っています。
ご自分が我慢してきたことを、お子さんにはさせたくない。そういう気持ちで来られる方に、僕はきちんと応えたいと思っています。
最後に
くせ毛が遺伝したかどうかより、これからどうしていくかのほうが大事だと思っています。
お子さんの髪のことでも、ご自分の髪のことでも構いません。気になることがあれば、ご相談ください。
写真を撮って、LINEから送っていただくだけでもお答えできますよ。
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